松戸南ライオンズクラブの方々へ
私たち市立松戸高校女子バスケットボール部は昨年の夏、岩手県一関市にある「室根」という地区に一週間の合宿にいかせていただきました。 そこは海岸から40分ほどの内陸にあるので津波の被害はなかったものの建物や道路の被害はやはり甚大でした。
私たちは室根の公民館を宿としてお借りし、生活をしました。
岩手県の強豪校「一関学院高」との練習試合や山目中との合同練習会、保育園児との交流など、活動が目白押しの中、自分たちの食事の準備もあるので寝る間もないほど大変でしたが、 周辺にお住まいの方々が私たちのために、自宅で採れた新鮮な夏野菜のトマトやキュウリの差し入れを持って、朝は4時から食事の準備を手伝って下さったり、牛の出産に立ち合わせて下さるなど、ここ松戸では味わえない貴重な経験をさせていただきました。
また、直接的なボランティア活動は出来なかったものの陸前高田や気仙沼へ足を運び、悲惨という言葉だけでは言い表せない程の現状を目にしてきました。宿に帰るバスの中は、ただただ沈黙でした。「私たちに何か力になれることはないか?」宿に帰るや否や仲間たちとあれこれ考えましたが、「一緒に悲しむことより、あなたの仕事を一生懸命にやってほしい。それが沿岸を、岩手を元気にする力になると思うから。」という標語を見たときハッと気付かされました。答えは簡単でした。 この合宿で学んだ『感謝する心』『人のために奉仕する心』そして『辛いことから逃げずに頑張り続ける心』を持ち続けながら自分たちの今の思いを精一杯コートの中で表現することが一番なのだということを・・・。
この式典が開かれているちょうど今頃、この合宿で学んだ経験を胸に、私たちは船橋市総合体育館で関東大会出場を目指し、昨年度インターハイ出場チームと戦っています。目標の関東大会出場を果たし、被災地の方々に良い報告ができるよう、『全身全霊』というスローガンを掲げて練習してきた内容を出し切りたいと思います。
最後になりましたが、私たちが市立松戸高校に入学し同じ目標を持った仲間たちと共に、このような貴重な体験ができたのは会員の皆様の支えのおかげです。私たちが今回の合宿を通して個々の人間性を高め、チーム内の絆を深められたことは間違いありません。
この合宿に御支援いただいた松戸南ライオンズクラブの皆様に心から感謝し、お礼の言葉とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
平成24年5月9日
松戸市立松戸高等学校
女子バスケットボール部
主将 藤波 花織
追記
皆様のご支援によってできたこの経験を下級生(新入部員)にも経験してもらいたいと
強く思っています。どうか今後ともご支援ご協力をよろしくお願いいたします。 |